はいどうもこんにちは。
朝鮮戦争って太平洋戦争のオマケみたいなもんで朝鮮で起きた小規模な戦闘でしょ??chibamaxです。
本日は朝鮮戦争について考察していきたいと思います。
理由は学校の授業ではさらっと流すだけで全く教えてくれないからです。
現代の日本人は戦争の事実を知ることなく、向こうに言われたことに対して鵜呑みにしてしまっている所が多いと感じたので書くことにしました。
前置き
最近では朝鮮問題が盛んに取り上げられていますね。韓国と北朝鮮は現在でも休戦状態であり、38度線付近を境に休戦ラインのDMZ(非武装地帯)が設けられていますね。
日本とアメリカが戦争をしていたのを知ってる人は多いですが、朝鮮戦争については知らない人すらいます。現在の日本と韓国・北朝鮮との問題にも大きく関係してることなので数回に分けて紹介していきたいと思います。
朝鮮戦争は、1950年6月25日 ~ 1953年7月27日の約3年間の間行われました。
朝鮮半島全域が戦場となり、約500万人が犠牲になったと言われています。(第二次大戦の日本の死者は約300万人)
ちなみに太平洋戦争で米軍によって日本に投下された爆弾量16万トンに対し、朝鮮戦争で投下された爆弾量は60万トンにもなります。
南北分断
朝鮮は元々1910~45年まで日本の統治化にありました。
日本降伏後も南下し続け、北緯38度線でアメリカと対峙します。
終戦後、朝鮮は日本の植民地扱いとなり連合軍によって占領され、半島統一されることはなく南北で農業地帯の多い南側がアメリカ寄りの李承晩(イ・スンマン)政権・工業地帯の多い北側がソビエト寄りの金日成(キム・イルソン)政権が樹立されることとなりました。
戦後すぐに米ソは極東・ヨーロッパなど世界中で激しく対立し、世界は資本主義陣営と共産主義陣営に分かれることなります。
冷戦
世界ではアメリカ合衆国とソビエト連邦の2大国の対立が深まり、冷たい戦争(冷戦)と呼ばれる大国同士で直接戦うことのない戦争が始まろうとしていました。
それは核兵器の登場によるもので、当初は原子爆弾を持つアメリカが圧倒的優位でしたが、1949年にソ連が核実験に成功すると両者の戦力は拮抗し、迂闊に手の出せる状況ではありませんでした。しかし同年にはアジアに中華人民共和国という共産主義の大国が誕生したため、共産圏は拡大を始めます。
中国共産党指導者の毛沢東が中国を統一した影響を受けた金日成は、朝鮮統一に向けて軍備を
整え始めます。
戦力差
韓国側は韓国軍10万とアメリカの軍事顧問が僅かにいる程度でほとんどの兵力は日本に置いていました。
戦車・戦闘機は0、100門近い砲と1000門の迫撃砲に練習機が僅かにあるだけ。
対して北朝鮮は総兵力20万近い上に、独ソ戦を戦った猛者やソ連軍による指導を受けた兵士達の質は圧倒的に韓国軍に勝っていました。
東部戦線で大活躍の戦車T-34や戦闘機などもソ連に供与されています。
開戦前
アメリカは楽観的で、北朝鮮単独の攻勢の場合は韓国のみで対処が可能と考えていました。
元々ソビエトのスターリンは開戦に消極的でしたが、1949年にソ連も原爆実験に成功、中華人民共和国の成立に加えて、1950年1月にアメリカのアチソン国務長官により、アチソンラインという防衛ラインが公表され、そこに韓国は含まれていませんでした。
これによってアメリカの介入の可能性は低いと考え、ソビエトと中国の後押しによって確実に勝つという条件の元、スターリンは侵攻を許可しました。
韓国軍の防衛体制
韓国首都ソウルは国境から非常に近いところにあります。
当然韓国もそれは承知している上、北朝鮮が南進計画を策定していることは既に知っていました。
しかしその情報は深刻に扱われませんでした。
その上、韓国軍は開戦前に
- 幹部の人事異動と部隊改編によって混乱していた
- 陸軍は開戦一週間前に武器や車両の1/3ほどを修理のために移動した
- 韓国軍では警戒態勢を解いており、殆どの部隊は休暇となっていた
- さらには開戦前夜、陸軍会館で宴会が開かれており、開戦時に幹部や米軍事顧問は二日酔い状態だった
と言われています。
これはスパイが内部にいるのではないかというくらいで、そう考えた韓国大統領、李承晩によって後の悲劇が起こることになります。。。
まとめ
- 北朝鮮のほうが圧倒的に国力と戦力が上回っていた
日本統治時代、北は工業地帯や発電所が集中しており、南は農村地帯でした
当初スターリンは難色を示していましたが、ソ連が核を手に入れ、中国大陸を共産党が手に入れたことによって金日成の南下作戦にOKを出しました
- 開戦前、韓国軍はほとんどが油断しており、まともに迎え撃てる状態ではなかった
一部部隊を除きほとんどが警戒態勢を解いてしまっていました
いかがでしたでしょうか?
次回は開戦編となります。
それでは今日はこの辺で。アデュ!